CD90話のページ
あるいはどうしてCD90というバイクを愛するようになったか☆

(2)H井さんでも出来るんなら(ひでぇ)
 H井さんは、むかしMTX50(空冷)に乗っていたことがあり、バイクの便利さを知っている人です。そんなH井さんが、専務のバイクに触発されないはずがありません(……言い切っていいのかな……)。H井さんはオークションを漁り、バイク購入を計画しはじめました。
 神奈川県にすみ、自分でバイクを登録した経験もあるH井さんですが、購入に関して致命的な障害が1つありました。
「これじゃ買えないな。……とってもお金ないんだよね」
 障害とは……資金難です。50ccのオフローダー・アメリカン系は、オークションでもそこそこの値がついていました。
 そんな中、H井さんはオークションにあがったばかりの古いバイク、ラクーン(ホンダMM50)に目を付けました。以前乗っていたMTX系のエンジン、空冷、ゆったりしたポジション、低い初期設定価格……何から何まで好みです。
「……問題は、最終的にいくらになるのかってことかな……」
 オークションである以上、値が上がることも考えられます(というか、上がります)。値が上がったときに勝負する財力がないH井さんは、頭をひねり……。
「出せる金額で即売してもらえないか交渉してみよう!」
 出品者への質問システムを利用し、2万5千円でいいなら即購入したいと伝えました。返事は……OKでした。
 H井さんはナンバーを取り、保険を掛け、ラクーンをバイト先の仮眠所に起きました。私が心配していた問題は、実際には何も起こりませんでした。
 私はH井さんからバイク登録の手続きを1つ1つ聞き、
「これくらいなら、親に頼めるかな……」
 という気になってきました。


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