CD90話のページ
あるいはどうしてCD90というバイクを愛するようになったか☆

(1)バイト先のバイク熱で引火寸前に……
 バイト先(編集プロダクション)の専務がNS−1を購入したのが、全ての始まりでした。
 カウルはボロボロ、キャブもエアスクリューをいじられてまともに乗れたものではありませんでしたが、それでも専務は嬉しそうに手間を掛け、直し始めました。
「う〜ん。ちゃんと走らないなぁ」
 出来が悪い子供ほど可愛いというべきか、あばたもえくぼというべきか。不満を口にしているときでさえ、専務は嬉しそうでした。
 私も昔、NS50FやFZ250フェザーに乗っていたこともあり、その気持ちはよく分かりましたし、羨ましいと思いました。
「いいなぁ。私も自分用のバイクが欲しいなぁ……」
 専務のバイクを見つめながら、すぐにそう思い始めました。
 しかし、バイト先は東京、住所は大阪な私が、東京の足としてバイクを買うことには抵抗がありました。いそがしくて自分で登録にいけないこと・仮眠所に大阪ナンバーのバイクを置いて大丈夫なのか……細々としたことが、いろいろと心に引っかかったのです。
 そんな私の不安を一気に吹き飛ばしてくれたのが、バイト仲間のH井さんでした。


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